メカブって、ご存知ですか? これ、ワカメの一部なんですよ。
「え、違うパックに入ってるから、違う海藻だと思ってた!」という方もよくいるので、今回は全体像からお見せしますね!
Kia Ora! うちだいずみです。
ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ、2個目の今回は、採ったばかりのワカメを料理していきます。
ワカメのレシピは色々あると思いますが、今回ご紹介するのは、
「特製絶品タレで食べる、メカブぬるぬるご飯」
もう、これが食べたくて、ワカメを採りに行っているようなものです。
それでは、さっそくご紹介しましょう。
目次
生のワカメをまずは茹でましょう
まずはワカメをバラしていきます。
ワカメは、根元のところ(メカブ)、茎のようになっているところ(くきワカメ)、そして葉のように広がるワカメと大きく3つのパートに分けられます。
それぞれ、硬さや厚さが違うので、茹でる前にバラして、ちょうどいい茹で加減にする必要があるのです。
今日使うメカブを切り離すと・・・・・
芋虫みたいなゴロゴロした感じになります。これを熱湯に入れると・・・
あっ!という間に色が変わります!
色鮮やか〜!
ニュージーランド人のほとんどは、ワカメを食べたことがなく、茹でるとこんなにも色が変わるということを知りません。なので、これを目の前でやってみせるとものすごく感動されます(笑) 食卓エンターテインメントとして、寿司を巻くのと同じくらいのインパクトがありますので、ぜひやってみてくださいね。
ワカメのパーツによる茹で時間の違いは?
葉の部分、茎の部分、そしてメカブの部分と、それぞれの茹で時間は若干変わります。
1)葉の部分。熱湯に入れるとすぐに色が変わりますが、10秒くらいで上げると、また濁った色に戻るので、私は30秒〜1分くらいを目安にしています。冷たい水を用意しておいて、茹ったらすぐに入れて、茹で過ぎを避けましょう。
2)茎の部分。少し厚いので、熱湯に入れて1分から2分くらいで引き上げます。これも、冷たい水にすぐ入れましょう。
3)メカブの部分。これはかなり分厚いので、茹で方が足りないと硬い感じになってしまいます。なので、3分くらいは茹でることにしています。メカブを茹でる時に注意してほしいのは、ぬるぬるが一気に出てくること。なので、必ず最後に入れましょう。そして、トングでしっかり掴まないと、落っこちてしまいます。
メカブも、水に入れるのですが、メカブを入れる前に、かならず葉と茎は水から出しておきましょう。そうでないと、ぬるぬるがついてしまって、あとで処理が面倒です。
このように、綺麗に処理できました! 葉の部分は食べやすい大きさに、茎の部分は私は細切りにしてサラダや煮物に使うことが多いです。そして、肝心のメカブ部分です!
叩けば叩くほどぬるぬる! ここでがんばって細かくします。
メカブの部分も、実は、真ん中に茎のようなものがあり、そこは硬くなっています。その硬い茎の周りに、丸くひだひだしたところが、ぬめぬめをいっぱい含んだところ。なので、まず茎からひだひだを切り離します。
そうして、このひだひだの部分だけを、包丁で細かく叩きます。
ほ〜ら、たたけばたたくほど、ぬるぬるしてきましたよ! ひだひだも、コリコリした感じで、それがヌルヌルの中を動き回るので、正直、ここは面倒なところです。手もめちゃくちゃ、ぬるぬるします。
なので、面倒だなあ、と思ったら、フードプロセッサーを使うこともあります。しかし、フードプロセッサーだと、一部が細かすぎ、一部が大きすぎ・・・というように均一にならないのです。特に、細かすぎるとせっかくの食感がなくなってしまうので、ちょっと残念。できれば、包丁で叩くのが理想です。
薬味だれに漬け込むメカブ。これだけで、ご飯何杯もいけます!
ここで、メカブを「特製絶品薬味だれ」に漬け込みましょう。
メカブ 1個分(細かく叩いたもの) * もしあれば、シソ2〜3枚、みょうが1個を加えても美味しい。 【作り方】 全てを合わせて、30分くらい置く。できたら数日置くとなお美味しい。簡単すぎですね(笑) 薬味たっぷりのたれだけでも十分に美味しい上に、メカブの旨味が溶け込んで、ぬるっとした成分の中にコリコリした触覚があり、もう本当に本当に、ご飯が止まらなくなります! さらに、餃子や納豆、卵料理、蒸した魚など、いろいろなものに添えて使えるんです。 私は、熱々の卵かけご飯に、このメカブの薬味だれ漬けをかけて食べるのが、本当に大好きで、ワカメを採ってくると、数日はこればっかり食べてます。ゴマをかけたり、納豆と組み合わせるのもバッチリ! 美味しすぎる・・・ 本当に、超美味しいメカブなんですが、美味しいばかりではなくて、健康にもめちゃくちゃいいんです。 その特徴的な成分が、ヌルヌルねばねばの滑りをもたらすフコイダンというもの。 フコイダンは1913年にスウェーデンの科学者キリン博士によって発見された多糖類で、これまでに本当に多数の効用が発見されています。主だったものだけでも、以下の通り。フコイダンを使った療法も進められているそうです。 ⭕️抗炎症作用 炎症細胞を抑制して、アレルギーにも効く。 ⭕️生活習慣病 コレステロール・中性脂肪・血糖値上昇などを抑えて、肥満防止になる。 ⭕️抗酸化作用 活性酸素を除去して、若々しくいられる。 ⭕️美肌作用 皮膚の水分と弾力性を保ち、しわを抑制、しみやくすみも薄くする。 ⭕️胃潰瘍に効く ピロリ菌を捉え、粘膜を保護し、炎症を抑える。 ⭕️抗がん・抗潰瘍作用 免疫を増強し、ガン細胞の死滅に誘導する。 私は、実は1年半前に乳がんの手術をしたのですが、術後に帰宅して何が食べたかったかというと、このメカブご飯だったんです。 なので、帰宅して3日後に、海岸にワカメを取りに行っちゃいました(笑) その時は、メカブに抗がん作用があるということを良く知らなかったのですが、後から知って「あの時は体が教えてくれたのかな?」と思っています。 美肌にもよく、若々しくいられて、そして病気にもなりにくい! これは食べるしかないですね。 おいしく、そして体にも良いメカブ。しかし、食べる時にはいくつか注意も必要です。 一番気をつけなくてはいけないのは、美味しすぎるための食べ過ぎ。メカブ、ワカメなどの海藻類には、ヨウ素がふんだんに含まれているのですが、このヨウ素を取りすぎると、甲状腺機能低下症という病気になる可能性があります。特に妊婦・小児は要注意です。 では、どのくらいなら食べていいのか? 調べてみましたよ! 厚生労働省によって発表されている、日本人の食事の基準となる「日本人の食事摂取基準」(2015年版)P.38には、こういう表が載っています。 年齢・男女によって多少は違いますが、大人の場合、推奨量は1日130マイクログラム、上限は3000マイクログラムとなっています。マイクログラムとは、100万分の1グラムのことです。 では、メカブにはどのくらいのヨウ素が入っているかというと、文部科学省の発表している日本食品標準成分表(2010年)によると、生メカブには100gにつき390マイクログラムのヨウ素が入っています。 ということは、3000μg➗390μg x 100g =769.23gとなります。最大769g食べても大丈夫ということです! 良かった。これで安心していっぱい食べられます! ちなみに、海藻によって含まれるヨウ素の量が違うので、日本食生活学会誌のまとめた表(p.124) を添付しておきますね。これをみると、昆布はヨウ素含有量が多いので、注意が必要なようですね。ご参考までに。 注)この表では、寛容上限量の重量が564gとなっています。これは、この表が書かれた2011年時点では、食事摂取基準で上限を2200マイクログラムに設定していたからです。2015年の改訂版で、これを3000マイクログラムに訂正したために、769gまでオッケー、という解釈になります。 さて、このぬるぬるメカブご飯、友人であるニュージーランド人に食べさせてみました! ワカメを食べたこともないという海藻初心者に、いきなりのメカブご飯(笑) かなりハードルが高かったんですが、結果としては・・・・ 「く、苦しい・・・・・死ぬ〜」 ・ ・ ・ ・ 冗談です(笑) 「こんなコリコリするなんて、知らなかったわ。すごく美味しい! はまっちゃうわ」 と言っていただきました。 その後も、友人の友人にもレシピが広まっていることが分かりました。 ノンジャパでさえもハマる、このメカブのぬるぬる薬味だれ漬け、ぜひ試してみてください。 それではまた! Ka kite ano!(See you again!)
醤油80cc
生姜のすりおろし 大さじ2
ニンニクのすりおろし 小さじ1
小ネギを細かく切ったもの 大さじ2メカブにはフコイダンたっぷり! その驚異的な効用とは?
メカブ(などの海藻類)の食べ過ぎには注意! 制限量は?
ぬるぬるメカブをニュージーランド人に食べさせてみた結果
ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ 2/1000
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