ニュージーランドでトマト栽培、今年の品種のラインアップ決まりました!

Kia Ora!  うちだいずみです。

今も思い出す、子どもの頃の話。いとこの結婚式で「帝国ホテルのバイキング」という大イベントに初めて参加した私は、あまりに豪華な食べ物が食べ放題とあって、爆発的な至福の時を過ごしました。

でも、何回も取りに行ったのが、実はトマト(笑)。美味しかったんですよねえ。母親からは「またトマトなの?」と呆れられましたが、新鮮なトマトの甘味にうっとりしてました。特別のトマトだったのかなあ。

さて、ニュージーランドに住むようになり、我が家、5年前に憧れのグラスハウスを建てました! いよいよ、自宅でトマトを栽培できるようになったのです。

一言で「トマト」と言っても、その種類はたくさんあります。毎年、色々なトマトを育て、失敗したり、成功したりしてきましたが、今年の我が家のラインアップが決まりましたので、ご紹介します!

ラインアップ:トマト全10株、どれにした?

我が家のグラスハウスは、それほど大きくはないので、トマトは最高でも12本でいっぱいいっぱいです。今年はキュウリも2本作りたいので、トマトは10本。前から好きなトマトもあるし、新しく試したいトマトもあるし! 本当に悩みに悩んだのですが、以下のようなラインアップに決めました。

Sweet 100 (スィート・ワンハンドレッド)- 3株
Brandywine Pink (ブランディワイン・ピンク)- 2株
Money Maker (マネー・メイカー) – 1株
Tasty Tom(テイスティ・トム) – 1株
Russian Red (ロシアン・レッド)- 1株
Black Krim (ブラック・クリム)- 1株
Sweet and Neat Yellow (スウィート・アンド・ニート・イエロー)- 1株

大きいトマト、小さいトマト、ハイブリッド、エアルームトマト(伝統種)など、取り混ぜています。それぞれの特徴を簡単にご紹介しますね。

Sweet 100:チェリートマトの王道

定番中の定番である、チェリートマトです。丈夫で、とにかく甘く、大量に実をつけてくれて、本当に頼りになる種。

実は昨年、我が家のトマトは最悪で、ほぼ全てのトマトが「途中で葉っぱが開かなくなる」という謎の現象を起こしたのですが(入れたコンポスト内に、牛糞の抗生物質が入っていて影響したのでは、とご近所さんから聞きましたが、はっきりとは分からず)、そんな中でもなんとか生き延び、秋の終わりまで豊かに実をつけてくれたトマトです。子供たちにも大人気!

房状になって、だんだんと色づいてくるのを見るのは、本当に楽しいです。

問題もあります。それは、とにかく大きく育って、場所を取りすぎるようになること! 他のトマトは、ある程度の大きさになると、脇芽がそれほど出なくなってくるのですが、Sweet 100はちょっと目を話すと、どんどん脇芽が伸びて、新たに花をつけ、実をつけ、空間を占めてしまうので、他のトマトにもお日様がさすように注意していなくてはなりません。

Brandywine Pink : トマトステーキに最適! 代表的なエアルーム種

エアルーム(hairroom)というのは、先祖伝来とか家宝という意味で、野菜のことを言う場合には、品種改良されていない伝統的な品種のことを言います。ブランディワイン・ピンクは、そうした伝統種の中でも人気のもの。

実は大きくなりますが、成長が遅く、それほど多くの実をつけないにも関わらず人気なのは、何と言ってもその味でしょう。そのままで食べるというよりは、トマトステーキにしたり、ソースにしたりすると、トマトのなんとも香り高い究極の甘みが楽しめます。

1株から数個かしか取れない・・・ということもあるのですが、どうしても毎年買ってしまう株です。

外観の特徴としては、葉っぱがギザギザしておらず、じゃがいもと同様の楕円形をした「ポテト・リーフ」であることです。

Money Maker : 安心の中型・人気エアルーム品種

マネー・メイカーという名前が示す通り、植えると「元がとれる」安心の品種です。

この上の写真の中では、ぼこぼこしているのがブランディワイン・ピンク、小さいのがスィート100で、マネーメイカーは中くらいの大きさで、つるっと綺麗な形をしたトマトです。

その特徴は、病気に強く、たくさん鳴り、実がしっかりしていて、美味しく、どんな用途にも使いやすいこと。エアルーム種の中でおそらく1番人気。頼りにしているトマトです。

Tasty Tom : 美味しい! 我が家で一番人気のサラダトマト

Mitre10のサイトより

テイスティ・トムの魅力を言葉で語ることは、なんとも難しいのです。というのは、他のトマトと明らかに味が違って、口に入った瞬間に「テイスティ・トムだな」と分かるんだけど、どう違うかと言われたら「普通のトマトより、もっと美味しい」という小学生並みの表現になってしまうからです。我が家では、とにかく1番人気です。

面倒なことに、私の知る限りでは、Mitre10にしか売っておらず、しかも期間が限られていて、すぐ売り切れてしまいます。どうやら、Mitre10用に特別栽培しているのかな?

今年は、Tasty Tomを目当てに3回店を訪ね、ようやく1株買えました。この1株をちょっと大きくして、脇芽をとって土にさして発根させ、2株か3株にしようかな、と思っています。ちゃんと元気に発根したら、Sweet 100は1本抜いて、そこに植えようかと考えています。

テイスティ・トムとマネー・メイカーは、どちらも中型でピカピカ丸くて、大きさも色も形も似ているのですが、テイスティ・トムの方がお尻のところがとんがっているので区別がつきます。

Russian Red : 初挑戦の有名トマト品種

Warehouseのサイトより

これは、実はちょっと失敗して買ってしまったもの。ロシアン・レッドもとても有名な品種で、いつも見てはいたんですが、今年は「よし、ステーキ用の大型トマトをもう1株買おう」と思って買い、家に帰って調べてみたら中型トマトと判明。

大型トマトだったら、ビーフステーキと呼ばれるトマトを買うべきでした・・・。

このトマトも、マネー・メイカーと同じように、丈夫でたくさん鳴り、丸いものということ。さて、どのようなパフォーマンスを見せてくれるか、お手並み拝見としましょう!

Black Krim : 黒っぽいのが特徴、エアルーム品種

Johnh / Wiki Commons

ブラック・クリム、あるいはブラック・クリミアは、クリミア地方から来たエアルーム品種。大型で外側が黒く、熟しても、中がやや黒緑色をしているのが特徴です。

以前、オーガニック栽培をしている友人が、いろいろなトマトを子供達に食べさせた時に「黒いトマトが美味しかった」と言っていたので、我が家でも何度か栽培を試みたのですが、今の所うまくいかず、やっと数個が採れたくらいでした。今年はリベンジ!

Sweet and Neat Yellow : 明るい黄色のトマト

せっかく自宅でトマトを栽培するなら、色も楽しい方がいい。ということで、今年も黄色トマトを植えることにしました。

昨年までは、Honeybee という楕円形のミニトマトを栽培していて、甘くて綺麗でよかったんですが、今年は見つかりませんでした。そこで、代わりにスィート・アンド・ニート・イエロー(甘くてお行儀のいい黄色ちゃん)というミニトマトを買ってみました。

でも、今見たら、この「お行儀のいい」というところは、背の低いことを表しているようで、「ちょっと失敗したかも?」と思っています。というのは、他の品種がみな、背が高くなってしまうので、低いところまで太陽が届かなくなりそうだからです。

まあ、何事も実験ですね! 丸くて透き通るような黄色ということ。楽しみにします.

まとめ

エアルームからハイブリッド、色も赤、ピンク、黒、黄色と揃って、楽しみなトマト作り。

毎年、どれがうまく育つかは、やってみなくては分からないのですが、今年は夏が暑いと予想されているので、トマトもいっぱい採れるかも! 太陽の光をギュッと濃縮したトマト、今年も楽しみです。

それではまた! Ka Kite Ano! (See you again!)

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コメント

    • Yasuko Nishi
    • 2020年 10月 24日 8:23pm

    これから春に向かうNZ…ワクワク感が伝わってきます。
    トマトの品種は本当に増えて、選ぶのに迷います。
    NZでは、遺伝子組み換えトマトも
    種苗として並ぶのですか?

    日本では、種苗もスーパーで売られる野菜も
    並べて売られるので、なんの抵抗もなく
    買ってしまいますが、スーパーで持ち帰り用に
    置かれている段ボール箱に堂々と
    F1 玉ねぎ
    と印刷されてます 

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      • izumi
      • 2020年 10月 25日 5:56am

      こんにちは! コメントありがとうございます(^^)

      ニュージーランドでも、F1(ハイブリッド)の種苗は普通に店に並んでいますし、私も買うことありますね。
      野菜なども、F1種は多いでしょう。

      でも、遺伝子組み換えではないですよ! 
      NZ国内で売られている新鮮な食物の中に、GMO種はありません。しかし、輸入大豆やコーンなどには、入っていますね。

      環境省のサイトには以下のように記されています。

      Food
      Some work is going on at the development stage involving the genetic modification of vegetables (eg, onions that are herbicide resistant and potatoes that are resistant to disease). To date, no fresh produce (fruit, vegetables, meat or milk) originating in New Zealand is genetically modified. Some processed foods may, however, contain genetically modified ingredients sourced from overseas (eg, soy or corn flour). These ingredients must be assessed for safety by Food Standards Australia New Zealand (FSANZ) before they can be used in New Zealand, and the final food product must comply with the labelling laws (for more information, see What is labelled?).

      ご参考まで(^^)

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