ニュージーランドの楽しみのひとつが、ビールの飲み比べ。大きな会社から小さなブティックまで、ものすごく種類があります。
そんな中、日本との「合体」をうたったビールが出ましたよ!
ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ 36/1000
Kia Ora! うちだいずみです。
ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ、今日はニュージーランドでおそらく1番広く飲まれているビール、スタインラガーが、「スタインラガー・東京ドライ」という謎の新製品を出したので、試飲してみましょう。
まずひとつ、お断りしなくてはならないのは、「新製品」と言いましたが、それは私にとって新製品なのであって、実際には昨年2016年10月31日あたりにリリースされたようです。Facebookに“Steinlager Tokyo Dry”というページがあるのを見つけたんですが、そこがスタートしたのが同日なので、多分この日です。
でもね、ダニーデンのスーパーで売ってたのを見たのは、先週が初めてなんですよ、私。きっと、オークランドではキャンペーン打ってたと思うんで、3か月遅れっていうことでしょうか(笑) あるいは、ダニーデンでは「こんなの売れねーよ」と思われて、すみに置いてあった、ということでしょうか?
ま、話のネタにね。買ってみました。
こんな感じで、結構スタイリッシュな缶なんです。
で、缶を開ける前に、ちょっとこれがどういうビールなのか、チェックしてみましょう。
☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜
公式サイトを見ると、「ニュージーランドの素材が 日本の醸造職人の技に出会った」というのが売りなようです。
ではどういう素材かというと、
GREEN BULLET HOPS, PILSNER MALT AND NATURAL, REFRESHING WATER ARE OUR CONTRIBUTION
とあります。このグリーン・ブレット・ホップというのは、ニュージーランド産のホップで、「苦みとドライフルーツのようなスパイシーな味わいを加える」特徴があるそうです。1972年から使われている、ニュージーランドでは有名なホップなんですね。
ピルスナー・モルトとは、ピルスナースタイルのビールに使われるモルト(麦芽)のことで、色が淡いそうです。ピルスナーは、低温で比較的長い時間をかけて発酵するために、最終的に酵母が下に沈み込むタイプとのこと。ホップの苦味が特徴ということで、世界で生産されるビールのほとんどはこのタイプだそうです。もちろん、ニュージーランド産な訳です。
こうしたニュージーランドの原材料を使って、どういうビールを目指したかというと、
“A smooth, refreshing super dry lager that’s brilliantly clear and crisp.
A traditional New Zealand lager, brewed longer for a super dry Japanese style”
「口当たりが良く、爽やかなスーパードライ。素晴らしくシャキッとした味わい。
ニュージーランドの伝統的なラガーを、さらに長時間醸造して、日本のスーパードライスタイルに仕上げた」
ということなのだそうです。
え、スーパードライ? 実は、ニュージーランドのスーパーには、アサヒ・スーパードライが結構入っていて、人気なんです。これを作っちゃったってこと?
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
ここで、私、少々混乱しました。というのは、実は、スタインラガーはキリンの子会社であるライオン・ネイサン社が作っているんです。
ここでWikipaediaに聞いてみましょう。
ライオン・ネイサン社は、もともと1840年代にニュージーランドで起こったビール会社なんですが、事業を拡大して、1990年代前半にオーストラリアへ事業を展開、本社もシドニーへ移してしまいます。
そこからが面白いというか、なんというか、なんですが。ライオン・ネイサン社、オーストラリアの醸造所をたくさん買収して展開したのは良いものの、醸造所によって品質がバラバラだったとのこと。さらに、当時の会長がすでに60歳なのに子供が15歳と幼く、後継者問題に苦労していたこともあって、1998年にバラバラな品質を統一できるように管理する技術と、経営立て直しのためにキリンビールの出資を受け入れざるを得なくなったんです。
その後も事業がなかなかうまくいかず、結局2009年にキリンホールディングスが完全子会社化して、NZでは「ニュージーランド最大大手のビール会社が日本に乗っ取られた」みたいな感じで結構騒がれたんですが、こうしてみると、自業自得というか💦
でも、スーパードライはアサヒで、キリンじゃないですよねえ?
どうやら、アサヒ・スーパードライのイメージをパクって、そのまま名前を使っちゃった感のあるビールです。キリンさん、日本ではできないだろうことを、NZでやってます(笑)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
さあ、ではいただいてみましょう(^^)
こんな感じの、淡い色合い。
飲んでみると・・・・さっぱり。でも、なんか、ちょっと、普通のスタインラガーよりも甘い感じ?
ドライで苦味が効いているというよりは、甘みの方を私は感じてしまったのですが・・・
うちの旦那によると、
「アサヒ・スーパードライと全く違いがわからないね」
ということです。
うむう。ビール通でもない、一般人カップル(ドイツ人&日本人)の感想は、以上です。参考にならなくですみません(笑)
多分、「安売りしてたら、買ってもいいけど、あえて買いはしない」です。
このスタインラガー東京ドライに関しては、まだ言いたいことがあるので、さらに続いて報告します(^^)/
スタインラガー東京ドライを飲んだことのある方、よかったら感想を教えてくださいね!
この記事へのコメントはありません。