街中や公園、あるいは家の庭に鳥が来る、それもニュージーランドにしかいない鳥だったりすると、嬉しくなりますよね。
そんな鳥たちと仲良くなり、そして子供でも手軽に市民サイエンスに貢献できるイベント、”New Zealand Garden Bird Survey2020″ (庭の鳥調査)が始まりました!
目次
ニュージーランドのGarden Bird Survey (庭の鳥調査)とは?
Kia Ora! うちだいずみです。
ロックダウン中、世界中の静かになった街に、いろいろな動物たちが登場して話題になりました。ニュージーランドでも「うちの庭に鳥がたくさん来るようになった!」という声が多く聞かれました。
でも、本当に多くなったのかな? そして、どんな鳥が来るようになったのでしょうか。
ランドケア・リサーチ研究所が主催する「ガーデン・バード・サーベイ(庭の鳥調査)」は、2007年から始まった国内でも最も長く続いている市民サイエンス調査、つまり誰でも参加して、サイエンスに貢献できる機会です。
これは、庭などにやってくる鳥の数を数えることで、その地域の「環境の健康度」を測ることを目的としています。そして、ニュージーランド全体の「環境の健康度」を知るためには、多くのデータが必要です。科学者だけに任せるわけにはいかず、できる限り多くの人の参加が必要なのです。そう、あなたの参加も必要です!
「どうして参加するの?」というビデオもありますので、よかったら見てみてくださね。
具体的な調査方法は?
やることは簡単です。6月27日(土)から7月5日(日)の期間中に、自分の好きな場所を1ヶ所決めて、そこに来る鳥の数を数えるのです。Garden Bird Surveyのページから、具体的な参加方法を詳しくご紹介しましょう。
1)調査する場所を選ぶ
自分の家の庭、公園、学校など、自分が「良い」と思った「ガーデン」を1ヶ所選びます。
2)調査をする時間を選ぶ
6月27日(土)から7月5日(日)の期間中に、1時間だけ、選んだ場所にずっといられるようにします。
3)調査用紙をダウンロード・印刷して、準備する
こちらの用紙をダウンロードして、印刷してください。これはオプションで、なくてもできるのですが、あった方が楽かと思います(下の写真をクリックすると、ダウンロードページに飛びます)。
3)【要注意】1時間、鳥を探し、鳥の声を聞いて、1度に来た最大数を記録する
選んだ場所で、1時間、鳥の姿を探すか、鳥の声を聞いて、数を数えます。ただし、ここで注意が必要です! 最終的に提出する時には、「その1時間の間に来た鳥の、合計数ではなく、1度に来た最大数を提出する」ということなのです。
どういうことか、上記の調査用紙に例がありますので、見てみましょう。
もし、1度に2羽のブラックバード(クロウタドリ)がいたら、「2」(2羽)までチェックを入れます。
そのあとで、1度に4羽のブラックバードがいたら、「4」(4羽)までチェックを入れます。ここで、先ほどの「2」に足して「2+4=6」にしないでください。
そのあとに、1度に3羽のブラックバードがいたら、「4」(4羽)のままにしてください。ここで、先ほどの「4」に足して「4+3=7」にしないでください。
お分かりでしょうか? 1度に来た鳥の最大数が、その1時間に来た鳥の数ということになります。これは、同じ鳥が何度も来る可能性もあるので、重複を避けるためです。ここ、間違えないでくださいね!
調査の報告はどうするの?
調査の報告もオンラインで簡単にできます。以下に詳しくご紹介しましょう。
1)調査の報告ページへ行く
Garden Bird Survey のページの下の方に、このようなデータエントリーのボタンがありますので、ここをクリックして、調査報告ページへ飛びます。
2)日付と時間を記入する
報告ページの上から記入していきます。まずは日付と時間です。調査の時に、記録しておいてくださいね。
3)【要注意】場所を記入する
続いて、調査をした場所を記入します。グーグルマップで場所を示すと同時に、詳しい住所を書く欄があります。
ここで、住所の下に要注意事項があります。
「調査情報と鳥の数を(市民サイエンスサイト)iNaturalist にアップロードする可能性があります。そうなると、オンラインで誰にでも閲覧できるようになります。もしそれを望まない場合には、ボックスにチェックを入れてください」
もし、あなたが自宅で観察をして、自宅の住所を記入した場合、住所がそのままオンラインに出てしまう、ということになります。なので、観察した場所を知られたくない場合、自宅で観察した場合には、チェックを入れることをおすすめします。公園などで観察した場合は、チェックを入れる必要はないと思います。
4)1度にいた鳥の最大数を記入する
続いて、鳥の数を記入していきます。オスメスの写真が出ていますが、これは個体識別のためで、オスメスを分ける必要はありません。
調査のところでも書きましたが、「1時間の間で、1度に見た/聞いた鳥の最大数」です。合計ではないので、注意してくださいね!
リストにない鳥も、追加できますので、ご安心ください!(カカポとかが急に庭に出てきたら可愛いけど、それはないですね・・)
5)どんな場所だったかを記入する
庭のタイプを記入します。都市の庭、公園、学校、あるいは郊外の庭、公園、学校という区分があり、広さや大まかな環境の特徴(芝生の場所か、など)を伝えます。
6)誰が調査をしたかを記入する
最後に、調査をした人について記入します。子供と一緒にするのもOKです。その場合は、1つの調査を2人でした、とか、3人でした、というように記入できます。
氏名、電話番号、メールアドレスを記入する欄もあります。これは無記名のあやふやな調査ではなく、科学的な調査なので、自分のデータには責任があるんです。気軽にできるとは言っても、真剣に取り組んでくださいね!
7)データを提出する(子供はメダルももらえるよ!)
ここまで記入したら、下記のボタンを押して、提出(submit)します。
子供たちは、このアクティビティで “Toyota Kiwi Gardian” メダルをもらうことができます! これは、環境に関わる活動をしたり、大自然の中に行ったりするともらえるメダルで、こちらのページに行って、アクティビティの中から ” Toa manu – Bird Surveyor” をチェックしてくださいね。
まとめ
ここ13年間続いている「庭の鳥調査」、ニュージーランドの鳥たちを良く観察して、仲良くなる絶好のチャンスです。そして、国全体の様子を知るのに大事な役割を担っていますので、どうぞ、ご近所さんや子供達を誘って、参加してくださいね!
注意点も、どうぞお忘れなく!
今日もお読みいただいてありがとうございました。それではまた。Ka kite ano!
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