ニュージーランドの風を撮る(その1:吠える40度線編)

ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ 10/1000

Kia Ora!  うちだいずみです。

ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ、10個目の今回は、ニュージーランドの風を撮る。

何をかくそう、2017年の夏のダニーデンは、とにかく寒い!!

それに暴風が吹き荒れて、雨ばっかり!

去年の今頃は、毎日のように海にボディーボードをしに行っていたのですが、今年はまだ1度もその機会がなし。

今日の新聞には、「このままでいくと、史上2番目に寒い1月になるかも」という記事も出てしまい、もう、オフィシャルな冷夏。

とほほ・・・・

そこで、私は思いました、この酷い雨風を写真に撮って、誰かに見せて、愚痴を言おうと。

で、撮ってみました↓

あれ・・・全然、風が吹いている感じがしないガーン

雨なんか、全然写っていないしガーン

でも、風は酷いんです。何しろ、このダニーデンは南緯45度、吠える40度線という暴風域のど真ん中に位置していて、風が吹くときは横殴り状態に。

それにも関わらず、全く雰囲気が出ないということは、私に写真のテクが全くないということに違いありません・・・・・

どうしたらいいの、教えて、グーグル先生!

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グーグル先生に聞いてみたら、ほぼトップに出てきたのは、登山家の野口健さん。

風を撮る、というずばりのテーマでヒマラヤの壮大な景観を切り取っていらっしゃる。それも、渦巻く雲、人々の願いを乗せ色とりどりにはためくタルチョ、舞い上がる砂埃。

美しいです。

でも、ちょっと素材が違いすぎて、私にはあまり参考になりません。

さらにググっていくと、今度は昆虫写真家の海野和男さんが「風を撮るシャッター速度」という記事を書いていらっしゃる。

シャッター速度!

まさに、私の求めていた答えはここにあります。

海野先生によると、「1/15だと少しぶれた写真とあまり変わらず、1/6ではかなり風が写ったと思う。」ということ。

それでは、やってみましょう。

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これで、シャッター速度:1/6秒です。だいぶ、揺れてる感じが出てきました。

しかし、もうちょっと、ワイルドな感じを出したい。もう少し、スローシャッターにしてみます。

これはかなりいい感じになってきました! これで、シャッター速度:1/3秒。ちなみに、壁にぴったり体を押しつけた状態で、手持ちでしたが、背景はぶれていません。

イメージに満足したので、次は調整を入れてみます。フォトショップなどを使うと、さらに細かい調整が効くのですが、私はカンタンにMac内臓の「写真」ソフトで。

露出と彩度を少々上げて、ブラックポイントをぐっと上げ、キャストは青方向に動かして、ドラマチックにしてみました。

その結果が、こちら↓

そうそう、こんな感じ! だいぶ、私が実際に体験している景色に近づきました!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

同じような作例を、もうひとつアップしておきますね。まず、先ほどと同様に、シャッター速度 1/3秒で撮影します。

それを色調整します。今回は、露出ではなく、コントラストとブラックポイントをぐんと上げてみました。

さらに、テーマへのフォーカスをするために、トリミングもしました。結果です↓

いかがでしょう。

これらは遠くの木を撮ったのですが、近くのラベンダーを撮ってみたところ、揺れが大きいために、1/6秒でちょうど良い感じになりました↓

対象、風の強さ、距離、光その他によって条件は変わるので、シャッター速度を変えながら試すのが大事なんですね。

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今回は雨ということもあって、これで終わり。

しかし、風の表現はシャッター速度だけではありません。

野口さんのように、砂埃や、たなびくものを使うこともできれば、鳥の羽、動物の表情など、風に耐えるものを表現として使うこともできます。

私も「ニュージーランドの風の写真家」(←また偉そうに)を目指して、これから研究してみます(^^)

そして、誰かに「なんで風の写真を撮るのか」と聞かれたら、言い放ってみせましょう。

「そこに風があるからだ」と(←おいおい・・・・・)。

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