神々しい光の柱、太陽柱(たいようちゅう)「サンピラー」に遭遇!

東京からニュージーランドに移り住んだとき、とにかく嬉しかったのは、空が広いこと。360度見晴らすことができて、どの方向をみても違った雲が浮かんでいて、本当に飽きません。自然と、空ウォッチャーになりました。

しかし今回は、長年雲を見続けてきた私にも初めての、特別な空模様を体験しました。

ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ 65/1000

Kia Ora!  うちだいずみです。

ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ、65個目の今回は、26年住んでいて始めて出会った「太陽柱/サンピラー」のお話です。

地上からまっすぐ天へ伸びる! この光の柱は何?

朝起きると、まず居間のカーテンを開けて、雲の様子を見るのが私の習慣になっています。日の出の時間と方向はだいたい分かっているので、あとは雲があるのかないのか、あるとしたらどのくらいの高さに広がっているのかをチェックして、朝焼けの様子をだいたい予想し、撮影するかどうかを決めるのです。

しかし、先日の冬の朝、いつもと違う空模様に出会いました。それは、地上からくっきりと伸びていく光の柱!

まだ太陽そのものは出てきていないのに、まっすぐ1本の光が地平線から出ているように見えるのです。しかも、空も青やピンクのあいまった絶妙な色合いで、とってもきれい。

「何これ、見たことないけど!?」と思って、何枚か写真を撮りましたが、そのうち薄くなって消えてしまいました。

その写真を、インスタグラムに投稿したのが、こちらです。

 

そうしたら、「私たちはこれをライトピラー(Light Pillar 光の柱)と呼んでいて、日暮れ時に何回か見たことがあるわ」というコメントをいただきました。

名前があるんだ!

さっそくググったところ、ライトピラーは、空気中の氷の結晶が光を反射して見られるもので、太陽だけではなく、月、街灯の光によって生まれることもある希少な気象現象ということ。

特に太陽を光源とする場合は、Sun Pillar (サンピラー 太陽柱)と呼ばれることが分かりました。

太陽柱のできるメカニズムは?

では、一体、どのようなメカニズムで起こる現象なのでしょうか。

調べてみると、こういう現象が起こるには、2つの条件があるようです。

★ ひとつは、寒い日で、雲(巻層雲や高層雲が多い)の中にプレート状の氷の結晶ができていること。

★ もうひとつは、風が弱い日。

こうした条件が揃ったときは、プレート状の氷が落下しようとすると、風がないために空気抵抗を受けて、地面と水平に並びます。そこに夜明けか日没の低い太陽の光が反射して、柱のように見えるのだそうです。ウィキペディアに、図解もされていました。

by V1adis1av

 

これは街灯の光が柱を作ったときの例ですが、太陽でも仕組みは同じということ。氷の結晶は、柱の立っているところと自分の、ちょうど真ん中あたりに浮かんでいるそうです。

確かに、自分の撮った写真をみても、雲が層状に広がっています。寒いけれども、穏やかな日だった覚えも・・・。条件がぴったりあったんですね!

太陽柱、そして他の光源からなるライトピラー

太陽ばかりではなく、街灯や月の光、漁船などからもライトピラーができるということなので、ツイッター上で他にどんなものがあるのか探してみましょう。

まずはこちら。北海道に出たという、まさに光の神殿。

 

こちらの動画も、神秘的な柱が数本、空高く現れてきます。やはり街の明かりからですが、幻想的ですよね!

 

漁船の漁火からも、ライトピラーが立ち上がることが。海上の光というのも、素敵ですね。

 

カナダ、オンタリオの光の柱。建物や街灯が光源になっているらしく、色がさまざまなところが素敵。

 

こちらはロシアのライトピラー。色鮮やかで驚きです!

 

こうして調べていくと、なかなか出会えない現象であることがわかり、ますます嬉しくなってきました。もう一度、ダニーデン・バージョン、掲載しておきますね。

また出会えることがありますように!

 

 

 

 

 

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