【スピな本棚】『神秘家列伝〜其ノ壱 水木しげる』 第1話スウェーデンボルグ

Kia Ora! うちだいずみです。

私は最近、延々とスピリチュアル系の本を読んでいます。そして、恐ろしい勢いで忘れています・・・。

頭に残らなかったものは必要ない、という説もありますが、忘れたくて忘れているのではありません。感銘を受けたり、学んだりしたことも沢山あるので、忘れたくないのです!

そこで、記憶のはしっこにでも残ってもらえるように、読書録を録ることにしました。

第1回目は、恐れ多くも水木しげる先生の作品『神秘家列伝 其ノ壱』です(私は海外在住なので、全てKindle本で読んでいます)。

水木しげる75才から連載の、渾身の伝記集

私は子供の頃から、幽霊や妖怪が怖くて仕方なく、ゲゲゲの鬼太郎すらも大人になるまで見たことがありませんでした。

なので、水木しげるさんの漫画を読むのは、なんとこのシリーズが初めてなのです!

しかし、これは妖怪が出てくる話ではなく、世界各国の実在の人物、それも神秘家と呼ばれる霊能者あるいはスピリチュアリストたちを取り上げた伝記。水木しげるさんが75才の時から発表されたものです。

歴史上の神秘家のことを、サクッと漫画で勉強しちゃおう、という軽い気持ちで読み始めたのですが、水木さんが深い好奇心を持ってとことん歴史上の異端人について調べていて、今、その情報量と冷静かつ情熱的な視線に圧倒されています。

読んで良かった。歴史上の「神秘家」がどのように時代の中で生き抜いているか、その賞賛と迫害の人生がよく分かります。

そして、全く知らなかった国々の歴史についても知ることができ、ホント、もの凄い本です!

それでは、早速内容をご紹介しましょう。

第1話 スウェーデンボルグ

第1話で取り上げられているのは、およそ300年以上前にスウェーデンに生まれたエマヌエル・スヴェーデンボルグ(Emanuel Swedenborg, 1688年1月29日 – 1772年3月29日)。スヴェーデンボリ、とも記載されることがあります。

 科学技術に長けた天才

スウェーデンボルグは、幼いころから目に見えないお友達と遊び、時には神や霊魂について考え込んで息をするのを自然にやめてしまう(特殊な呼吸法で、ヨガで使われるテクニックのひとつ)ほどでした。

その性質は、父であるルター派の牧師イェスペルから受け継いでいたようです。イェスペル自身、天使の声を聞くなど霊感があったのです。

スウェーデンブルグはものすごく頭のいい子で、11才で大学に入学。やがて欧州に留学し、数学、自然科学、天文学、機械工学などを学ぶと同時に、レオナルド・ダ・ヴィンチのように多数の発明をしました。人類史上初めての航空機をデザインしたとも言われています。

帰国してからは王立鉱山局の監督として30年も勤め、同時に運河の建造、造船ドックの建設、スウェーデン初の広大な製塩所を作るなど、国に対して大きな貢献をします。

1719年には、貴族院議員となり、政治家としても活躍するのです。

霊界への扉

こういう話を聞くと、世俗的に大成功を納めた天才、で終わりそうですが、心の底では常に「霊魂」について知りたいと考え続けてきました。

この辺、私はとても共感できるものがあります。科学を知れば知るほどに、「それでは命とは何か? 霊魂とは何か? 神とは何か?」という大きな疑問を無視できなくなると思うのです。

スウェーデンボルグが、こうした大きな課題に向き合うことができるようになってきたのは、父親がなくなった翌年の1736年でした。霊魂の研究の旅に出たときに、イエス・キリスト等との霊的体験をし、「霊界への扉」が開かれたのです。なんと、霊界との行き来を自由にできるようになったと言います。

そうして、仕事をやめて神秘主義者へと変貌、霊魂の探求に専念して霊界をすみずみまで探検し『霊界日記』『天界の秘義』『天国と地獄』などを書き残します。これが旅行記のように、ものすごくはっきりしたものなのだそうです。

彼の著作によると「人が完全に死ぬのは心臓の鼓動が止まったとき。それから3日間は意識のないままで薄暗いトンネルを通り、ぴったり3日目に”霊”として意識を取り戻す」ということ。

「臨死体験」とは、このトンネルの出口まで行ってしまうことなのだとか。

そして、霊の世界はこの世とそっくりで、死んだばかりの人は、そこが霊界だと気づかない人もいるのだそうです。でも大丈夫、先輩の霊が霊界を案内してくれます。

天国と地獄

霊は、人間の体のような形をしている “霊界=最大にして神秘な人間” の中にそれぞれの “霊気” で住み分けをしていて、天国と地獄があるのだそうです。

地獄の霊たちは、自己愛と世俗愛に突き動かされており、あちこちで喧嘩し、罵り合っています。けれども彼らにとっては、ここが天界よりも心地よいのです。

反対に、天国では、神への愛と隣人愛に導かれた霊が集まっていて、男も女もすべて若く、愛によって発生される美しい言葉ー天使語ーを話すのだそうです。

この辺の天国・地獄観は、なんか知ってる気がする・・と思ったら、Netflixで見たコメディ“The Good Place” の設定に似てるではありませんか!

死んだ人間が、地上と同じような、だけど一見理想的な「天国の町(グッドプレイス)」で暮らし始め、ソウルメイトとも会うけれども、それが実は問題山積みの地獄(バッドプレイス)だった、という設定。登場人物がその中でくっついたり離れたりしながら成長していく、お気に入りコメディです。

そうか、スウェーデンボルグだったのか! と私は思いました。

三重構造の宇宙

スウェーデンボルグの理解では、宇宙は三重構造になっているそうです。

無限の愛と無限の知恵を持った神が存在し、その神の世界に照応しているのが美しい霊界。その霊界に照応して広がっているのが自然界。

神は完全で、有限なヒトを作った創造主。生きているヒトは意志と理解力を持っているので、無限の愛と知恵を受け入れれば良いのだそうです。

これは水木しげるさんのマンガでさらっと描かれているところですが、著書の中では大変詳細に描かれているようです。でも、ざっくり言って、今のスタンダードなスピリチュアル世界観と、大まかな線で一致しているように思います。

異端者としての告発を受ける

スウェーデンボルグは、500キロも離れた場所にいるときにストックホルムで起きた大火事のことを周囲に事細かに話したり、死んだ故人しか知らないことを「聞いて」伝えたりして、多くの人に深い影響を与えました。

しかし、彼を狂人とみなすものも多く、キリスト教会からは神への背信行為と告発されました。国に多大な貢献をしていたにも関わらず、スウェーデン王室は1770年に彼の教えと著作を断罪し、普及を全国的に禁止しました。

失意のスウェーデンボルグは、祖国を捨ててロンドンへ移住、84才で生涯を閉じます。

祖国のスウェーデン王立アカデミーによってロンドンから遺体が戻され、栄誉が回復されるのは1908年。100年以上も後のことでした。

彼の思想・奇蹟は、バルザック、コナン・ドイル、ヘレン・ケラー、ゲーテ、ドストエフスキー、アラン・ポー、コリン・ウィルソン、そして水木しげるなど、世界中の思想家や文学者等に、今も影響を与え続けています。

日本語でも、霊界の旅行記が読める!

私はスウェーデンボルグのことは殆ど何も知りませんでしたが、「霊能力があることが公に認められており、本人は科学者で理性的な判断ができ、その上で霊界に何度も行っている」となると、興味が湧かざるをえません。

検索してみると、霊界についての主な著作は日本語訳されており、高い評価を受けています。本当に、時代を超えて、人々に影響を与えているのですね(もちろん、霊界から見たら、300年なんてあっという間でしょう)。

マンガ版もある! 読みやすそうです。

私も、30年近く前に立花隆氏の『臨死体験』(1994年)を読んだときに、世界観が変わったのを思い出します。この時、スウェーデンボルグまで読めなかったなあ。そうすれば、臨死体験の「先」にあるものが読めていたのに・・・残念です。でも、この「途中経過」(スウェーデンボルグの言う、3日間の暗いトンネルなんでしょうね)も非常に面白いです。

でも、私が一番興味を惹かれるのは、実はコレ。

スウェーデンボルグが、火星、木星、金星、月などの太陽系惑星、さらに太陽系以外の星々に行って、住人に会った星界報告というのです。

しかも「主が他の地球ではなく私たちの地球に生まれるのをよしとされた理由」にも一章がさかれています。

ものすごく興味深くないですか?

眉唾な誰か、ではなく、スウェーデンボルグが星に行った、と話しているのですから。

コレは是非、いつか読んでみたいな、と思います。

神秘家列伝、まだ始まったばかりで、この膨大な(私にとっては)新情報の数々! これは心して読まなければ!

それではまた! Ka kite ano! (See you again!)

 

 

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