ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ 33/1000
Kia Ora! うちだいずみです。
ニュージーランドの遊び方を1000個見つけるブログ、33個目の今回は、港町ならではの楽しみ、はたらく船タグボートを追いかけてみましょう。
タグボートというのは、こんな船です↓
タグボートは、日本語では曳船(えいせん)と言い、大きな船が安全に港に着いたり港を離れたりできるよう手伝ったり、掘削機や浚渫船など、海上での仕事をする構造物を運ぶものです。基本的に、小さくても力持ちで、何トンものものを押したり引いたりすることができます。
その姿を見ると、ずんぐりむっくりで、360度よく見渡せるガラス張りのブリッジ/操舵室(船長などが操船を行うところ)があって、船のまわり中にタイヤ(フェンダーといいます)が並べられています。タグボートは実際に他の船に接触して仕事をするので、お互いに傷がつかないようにフェンダーで守っているのです。
私が今回ご紹介する一連の写真を撮ったのは、たまたま、庭にまく海藻を取りに海岸にいたら、貨物船がやってきたからです。
すごくいい天気で、貨物船も色鮮やかできれい! これから港に入るんだなあ、なんて見送っていたのですが・・・・
あ、タグボートが迎えに来た!!
お分かりでしょうか、小さな船が2隻、港の方からやってきました! これから、クレーンのあるポートチャルマーズ港へ貨物船を誘導してくれるのに違いありません。
だったら、ちょうど海藻も拾い終わったし、帰りがてらタグボートのお仕事を、見ようかな。私は、港から6〜7分車で走ったところにいたので、早速車に飛び乗りました。
沿岸のくねくねした細い道沿いを走っていくと、貨物船の姿は隠れたり、また出てきたりします。見えるところに来たので車を止めて観察。
タグボートは、貨物船の右に1隻、後ろに1隻、ピッタリついて進んでいます。
オタゴ湾は全体に浅く、貨物船のような大型船が通れる水路(チャンネル)はごく狭いのです。右の貨物船は、貨物船が岸に近づきすぎて座礁するのを防いでいるようです。
もうかなり港に近くなったので、私は車を飛ばして先回りし、港全体が見渡せる展望台へ。
来た、来た。舳先をぐるっと回して、後で出航できるようにターンしています。
タグボートが1隻しか見えないけど、どこに行ったのかな?
あ、いたいた。2隻が貨物船に垂直に並び、舳先を貨物船に直接当てて押しています。クレーンの真ん前に、貨物船をきっちりつける準備です。
ちなみに、手前には木材運搬船、左にはクルーズ船が入っています。忙しそう!
ツンツン、ツンツン。
貨物船が岸と平行に着岸できるように、2隻がバランスを見てツンツン押しています。もう少し!
ツンツン、ツンツン。
無事に着けました!
岸にロープで繋がれている間、船がまた海の方へ流れて行ってしまわないように、2隻がしっかりと押し続けています。
オタゴ港湾には、Otago, Taiaroa, Arihiと3隻のタグボートがいて、24時間体制で仕事をしています。
今日などは、快晴で、海も鏡のように穏やかでしたが、これが嵐だったり、夜中だったりすると、着岸は大変に危険な瞬間。働き者のタグボートのおかげで、みんな助かっているんです。
我が家は女の子だから、あまり船とか車とかに興味を持たなかったけど、多分乗り物好きの男の子とかだったら夢中になって、しょっちゅう見に来たがるんじゃないかな?
だって、はたらく船はかっこいいもん。
ちなみに、今回撮った写真を娘に見せて、「ほら、ツンツン、ってしてるでしょ」と言ったら、「カワイイ〜」と喜んでいましたが(笑)
お金を払ってイベントとか行かなくても、楽しいものがいっぱい見られる♡ 港の近くで、ラッキー♡
ちなみに、貨物船やクルーズ船のスケジュールは、オタゴ港湾局のサイトにすべて出ていますから、見たい人は時間を選べば、予定が狂わない限り、必ず見られますよ!
もう1つ、港で楽しく見られるものがあるので、また次回、ご紹介しますね。
ポートチャルマーズは古い歴史のある港。またいつか詳しくご紹介しますね。
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