デボラ・キング 〜聖なるつぶやき:自然が創造主の手の顕れであることについて〜 2021年3月 2日ブログ

Kia Ora! うちだいずみです。アメリカのスピリチュアル・ティーチャー、マスターヒーラー、NYタイムズベストセラー作家であるデボラ・キングさんの2021年3月2日のブログを翻訳してご紹介します。

私とデボラさんの出会いなどは、アソビノイズミnoteに書いていますので、良かったらチェックしてみてくださいね。

今日のテーマは、私たちの息、そして自然の中に見いだせる神性についてです。

注:今回のブログの中には、サンスクリット語のマントラと聖書という、2つの聖典に出てくる重要な言葉が出てきています。これらの言葉は、専門家の間でも解釈/訳語に諸説のある言葉ですので、以下の訳に異論のある方もいらっしゃると思いますが、文脈の中で意味を掴めるように意図して訳しています。ご了承ください。

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息を吸って。息を吐いて。何が聞こえますか?

自分の呼吸の音が聞こえますね。

あなたの息は、どのように聞こえるでしょう? 息は、息のように聞こえます。

私は砂浜を歩いて打ち寄せる波の音を聞きながら「息は、息のように聞こえる」ことについて考えていました。波は、押したり引いたりします。雄叫びをあげ、うめき声をあげます。あなたの息のようです。ある意味、波はあなたの息と言えます。海は空気中の酸素の約50〜80%を生成し、あなたが呼吸するのを可能にしているのですから。すごいことですよね。海はあなたの世界の肺なのです。あなたは、海が吐き出すものを吸い込みます。

息を吸って。息を吐いて。呼吸は、移動の行為です。酸素が血液内に取り込まれ、二酸化炭素が自然界に戻されます。血液中の酸素は、細胞内の化合物を分解するために使用され、同時にエネルギーを供給し、燃料としてあなたに力を与えてくれます。 そして、廃棄物である二酸化炭素は、これを燃料として使用する世界中のすべての植物へと戻されます。移動が続いていくのです。

この移動は非常に興味深いものです。あなたの吸気と呼気は反対の動きをしますが、そのおかげで他の生物が呼吸できるのです。あなたと自然は、互いに呼吸を送りあっています。あなたの吐く息と海の吐く息が、互いを打ち消し合うのです。逆の行為ではありません。ただ呼吸があるだけなのです。

息は、息のように聞こえます。息は息。ただそれだけ。

キリスト生誕より5000年程前に話されていた世界最古の言語であるサンスクリット語に「ソーハム(Soham)」というヨガのマントラがあります。これを直訳すると「私は彼(女)です(I am s/he)」または「私はそれです(I am that) 」いう意味になります。聖典ブリハッドアーラニャカ・ウパニシャッドには、宇宙が始まるとき 、自己(Self)が、自分自身を「私(I)」として認識した経緯を表した詩があります(文面を少し変更しています)。

はじめ、この宇宙には自己(Self)だけが存在した。

彼(女)である自己は、返り見て、自己のみが存在しているのを見た。彼(女)は初めての言葉を発した。

「私が存在している(I am)」。そして彼(女)はアハム(aham)という名で知られるようになった。

アハムという名は、神が自分自身を「私」として主観的に体験することを示しています。

旧約聖書によると、キリスト生誕の約3000年前、モーゼが荒野で燃える茂みに出会った時に「あなたは誰ですか」と尋ねます。

その答えは 「私という存在は、私という存在である 」。 「私は神である」「私は創造主である」ではなく、ただ「私という存在は、私という存在である」という答えでした。

イエスは今から約2000年前に「アブラハムが生まれる前から、私はいるのである(Before Abraham was, I am)」と言われました。 (ヨハネ8:58)

なぜ「私という存在(I am)」がこのように自分自身を定義することになるのでしょうか?

あなたの息の音も、これと同じ概念なのです。神、創造者、宇宙の神聖な力など、呼び方は様々ですが、これは非常に包括的な意味を持っているので、それ自体で呼ぶしか定義することはできないのです。

これをトートロジー(同語/同義語反復)と呼びます。同じ言葉でそのものを定義することです。私という存在は私という存在。息は息 。

息は、息。なぜ私は言い続けているのでしょうか? それは、自然のあらゆるところに、神聖なトートロジー的創造の影を見ることができるからです。海の中にも。あなたの息の中にも。

古代サンスクリット語で神を意味する言葉ソーハム(Soham)は、「私は存在する(I am)」という意味を表す2つの音節で神を表しています。

2音節。 2ビート。入って、出る。出て、入る。

息のように。心臓の鼓動のように。海の波が寄せて返すように。こうした押して返す移動と創造の瞬間、自然のあらゆるところに、創造という名前が書かれているのです。

海の轟音の中に神聖な言葉が現れているのを聴きながら、私は浜辺の散歩を終え、このことについて考えていました。鼓動のひとつひとつ、息のひとつひとつが 無意識の祈りであり、私たちを永遠なる創造の源に繋げていることについて考えていました。

荘厳なことだと思いませんか? 私たちの息の音は、私たちの 神聖な古動詞「ある(to be)」の音と同じです。そして、その古えの神性こそは「私という存在は私という存在である(I am that I am)」ことであることを明らかにしているのです。

これが何を意味しているかというと、あなた自身であるという行為そのものに神が宿っているということです。存在はすべてを網羅しています。それゆえ、ソーハムという言葉が、私たちの存在全体を現わしているのを見ることができるのです。私たちの息と鼓動は、「存在」を意味する「私(I)」と「ある(am)」を現わしています。それは「ある(to be)」という意味です。そして、鼓動と息は、私たちの存在の鍵となる炎です。息のひとつひとつが「私はある。私は存在する(I am. I exist )」と歌っているのです。

私という存在は、私という存在である(I am that I am)。あなたの存在は無限です。 「私が存在する(I am)」以外の言葉で 「私が存在する」を定義しようとしても、混乱するだけでしょう 。

紛らわしい言葉で自分を定義しないでください。無限の存在であるあなた自身から、要素をひとつでも取り除くような定義の中に、自分を閉じ込めないでください。 代わりに、あなたの息を聞いてください。

呼吸をするたびに、いにしえのマントラ、ソーハム、つまり「私という存在は、私という存在である」を繰り返してください。あなたはあなたです。無限の存在であることを受け入れてください。自分の神性を受け入れてください。 神はあなたの内にいます。

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デボラ・キングさんの公式サイトはこちらです。

 

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