デボラ・キング 〜雪上のヤントラ〜 2021年2月2日ブログ 

Kia Ora! うちだいずみです。私が現在師事しているアメリカのスピリチュアル・ティーチャー、マスターヒーラー、NYタイムズベストセラー作家であるデボラ・キングさんの2021年2月2日のブログを翻訳してご紹介します。

また、私とデボラさんの出会いなどは、アソビノイズミnoteに書いていますので、良かったらチェックしてみてくださいね。

今日のブログテーマは、ヤントラについてです。

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2021年2月2日 雪上のヤントラ

Billie Grace Ward / Wiki Commons

何年も前の、寒くて凍える日のことです。私はニューヨークを歩いていて、雪が降ってきたことに気づきました。雪のニューヨークを見たことのない方はご存知ないでしょうが、街が美しいのは10分ほどです。その後は、雪は溶けて泥になります。 茶色と黒の泥雪が、突如としてあらゆるところに広がっていきます。車が泥雪を歩道に押し上げます。横断歩道に溶けかけた雪が溜まり、うっかり踏み込むと靴(そしてズボンも半分)泥に飲み込まれます。

私はこのことを知りませんでした。が、スピード違反のタクシーのせいでジーンズがインディゴ色からカーキ色に変わってしまい、すぐに知ることになりました。 私は不機嫌でした。 思い返してみると、この時苛立ちを抑えたために、私のエネルギーフィールドは 泥だらけになりました。ニューヨークの街を歩きながら、ますますイライラしてきました。寒くて、濡れてて、汚ない。熱いホットチョコレートもクリスマス・キャロルを唄う人も、視界内にはありませんでした。

フラン・レボウィッツ(女優)は、ネットフリックスの新シリーズで「ニューヨークは地下鉄に一度乗るだけで、ダライ・ラマを喚き立てる狂人に変えるわ」と言っています。みなさん、はずかしながら私も、数ブロックを歩いただけで、同じような気持ちになりました。

しかしそれは、リンカーンセンターに出てくるまでのことでした。泥と奮闘しながらブロードウェイを北に向かって歩いていて、ふと左を見ると、まるでスノードームそのもののような景色が見えました。砂糖のような雪に覆われた、額縁の中の絵のように完璧なプラザの横には、バレエスクールとジュリアード音楽院が並んでいます。その風景全体の主役となっていたのは、メトロポリタンオペラ歌劇場。モダニズム様式のアーチと心地よい窓ガラスが輝いています。

自分がどこにいるのか全くわかりませんでした。右を見れば、タクシーの流れ、茶色の雪、そしてはっきりとした不安がありました。しかし左には、完璧な宮殿があったのです。私は右に左にと雪を蹴りながらプラザを横切り、葉を失った木立に足を踏み入れました。目を落とすと、私の足がまだ踏んでいないところには、手付かずの粉のような純粋な雪がありました。振り返ると、私が踏んだところの雪は、固められていました。固められてはいますが、それでも純白でした。

どんなエネルギーがやってきたのかわかりませんが、私は足を伸ばして、 雪の上を動かし始めました。ゆっくり。ゆっくりと、意図的に線を引きながら、自分が木々の下に幾何学的な図形を描いていることに気づきました。三角形の組み合わせ、そしてひとつの星からなる図です。

絵は私の意識から生まれたものではありませんでした。私の無意識が引き出されて、雪の上に現れたようでした。

みなさんも、マントラという言葉をおそらく聞いたことがあるでしょう。マントラとは、瞑想中に繰り返される単語や音を指します。しかし、ヤントラのことは聞いたことがないかもしれません。ヤントラは、崇拝、儀式、瞑想の補助として用いられる神秘的な図形です。この用語はインドから来ていますが、私たちが常日頃生み出している神秘的なシンボルを表すのに「ヤントラ」という言葉を当てはめることも可能です。十字架。三日月と星。ダビデの星。魔法陣。こうした図形を通じてエネルギーを集中するとき、私たちは自分のエネルギーを増強し、自分自身を超えた神聖なエネルギーを使うこともできるのです。絵を描き、それを反芻する行為は儀式です。瞑想です。繋がることなのです。

それこそが、私が雪の中で足を動かしながらしていたことなのです。私は、処理しなかった感情によって汚れてしまったエネルギーフィールドを清め、満たし、バランスを取るために、雪の清浄なエネルギーの上に図形を描いていたのです。私はこの潜在意識のヤントラに自分のエネルギーを向けていました:マンハッタンのど真ん中で、自分を祝福し、土地を祝福し、そしてこうして一息つけることに感謝したのです。

私が描き終えるころには、雪はますます早くなり、リンカーンセンターの美しさすらも凍えた指を癒すことはできなくなってきました。そこでプラザに別れを告げ、アップタウンのホテルに戻っていきました。

雪の降りが激しくなる中、歩きながら 「私の描いた図形を見つける人はいるかしら?」と、考えざるを得ませんでした。もし誰かが見つけたら、この図形を良いと思うかしら? 私が受け取ったのと同じ静かな気持ちを、その人も図形から感じるかしら?

それとも、新しい雪で覆われて、全てきれいに洗い流される方がいいのかもしれない。そして、別の疲れた旅行者が、雪のニューヨークの真ん中で、予想もできない美に出会えるように、まっさらな状態に戻った方がいいかしら?

予期せぬことに感謝しましょう。気前よく与えられる贈り物のエネルギーを受け入れてください。そして、知らない人のために次の種を植えてください。

森に降る雪になりましょう。輝いてください。平和そのものの存在になってください。

W.carter / Wiki Commons

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デボラ・キングさんの公式サイトはこちらです。

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