ニュージーランドの野生動物を守れ! 『Wildlife Rescue (第2回)』キーウィのグルメフード編

野生動物は、それぞれに個性を持っています。ダニーデン野生動物病院にやってくる動物たちの中にも、注文の多い子がいますよ!

先月(2019年11月)から始まったTVシリーズ『Wildlife Rescue New Zealand』(ワイルドライフ・レスキュー・ニュージーランド/NHNZ制作NZ On Air協力ChoiceTV放送)。ニュージーランドの希少な動物たちを守る活動を、さらにご紹介していきましょう。

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Kia Ora! うちだいずみです。

ニュージーラドの遊び方を1000個見つけるブログ、TVシリーズ『Wildlife Rescue New Zealand』の放送内容を、制作会社NHNZ社の許可を得て、詳しく解説しながらお届けしています。

今日は2回目の放送内容から、トコエカ・キーウィの赤ちゃんのグルメフードをご紹介しましょう。

エサを食べない赤ちゃんキーウィ、緊急入院!

第1回の放送にも登場しましたが、ダニーデン市の北20kmのところにあるオロコヌイ・エコサンクチュアリは、敷地内にいた外来の捕食動物(ネズミ、オコジョ、ケナガイタチ、フクロギツネなど)を全て駆除し、そこに希少な原生動物を再導入して守っているところです。

ここに、南島西海岸のフランツ・ジョセフ地域から、5種類いるキーウィの中でも特に数少ないトコエカ・キーウィの赤ちゃんが連れて来られました。

フランツ・ジョセフ地域には、キーウィの卵やヒナを襲う捕食動物がたくさんいるので、ニュージーランド自然保護省は、卵やヒナを見つけたら、人工飼育をして大きくなって自分で身を守れるようになるまで育て(成鳥のキーウィは鋭い鉤爪とクチバシで身を守ることができます)、再び放しています。オロコヌイ ・エコサンクチュアリは、そのサポートとして、トコエカキーウィを毎年何羽か育てているのです。

しかし、保護官のエルトンさんの表情は明るくありません。連れてきたキーウィのヒナが、昨日何も食べていなかったのです。西海岸から車で7時間ほどかけて運ばれてきて、ストレスが溜まっているのかもしれません。

キーウィの「赤ちゃんルーム」に行って、様子を見なくてはなりません。

何も食べた気配なし・・・・。体重も減っています。

ヒナはまだ生まれて6週間。すっかり元気がない様子。

世界におよそ400羽しかいないトコエカキーウィの大事な未来を担っているヒナ。すぐに、ダニーデン野生動物病院に連れていくことになりました。

病院に急ぐ途中で、オロコヌイ ・エコサンクチュアリに遠足に来ていた小学生グループに会いました。エコサンクチュアリは、一般に公開されていて、小学生や中学生もたくさんニュージーランドの自然について学びに来るところです。

この子たちは、ラッキーでしたよ!

めったに見ることのできない、トコエカキーウィの赤ちゃんに会わせてもらうことができました!

そして、今度はキーウィの入った箱を車に乗せて、20分ほど離れた街にある野生動物病院へと向かいます。大事なお客さんですので、しっかりシートベルトを締めましょう。

「去年野生動物病院ができるまでは、これは北島の病院とかに連れていかなくちゃならなかったケースだろうね。でも今は、車で20分だ。今まで、一体どうやってしのいでいたのか、もう想像もできないくらいだよ」とエルトンさん。

ダニーデン野生動物病院は、もう街に欠かせない存在となっています。

特製! キーウィのための超グルメクッキング

2018年1月にできたばかりのダニーデン野生動物病院。オタゴ・ポリテクニックという専門学校の、動物看護師学科の一角に入っています。

いつもほんわかしている看護師のエミリーさんが、大切なトコエカキーウィのヒナを受け取りました。このヒナに、エサを食べさせることが今日の重要な仕事です。

でも、キーウィのヒナのエサって、どんなものなんでしょう。実は、大変に手間のかかる、そして沢山の食材が入った栄養たっぷりのエサを手作りしているんです。

まず、材料を並べていきましょう。

牛のひき肉と心臓をベースに、グリーンピース、とうもろこし、りんご、なし、バナナ、ニンジン、猫用ビスケット、すぐり、とうもろこし油、カノーラ油、カルシウムパウダー、小麦胚芽。

ものすごく色々なものを入れるんですね!

最初に、ひき肉以外のものをミキサーにかけて、細かくしましょう。

それから、ひき肉と混ぜ合わせます。

「牛の心臓とか、気持ちわる〜い(Gross!) でも、キウイは好きなのよねえ。羨ましくない食べ物だわ」と言いながら作業を進めるエミリーさん。でも、美味しくできたか、味を見なくちゃね。

嘘です。味見はしてません(笑)

こんなに沢山は必要ないかもしれないけれど、とりあえずしばらくは大丈夫なように、沢山作って冷凍しておきます。

キーウィは環境の変化を嫌う鳥で、食べ物の選り好みも激しいそうです。

さあ、このスーパーグルメフード、トコエカキーウィのヒナは食べてくれるでしょうか?

そして、翌日のキーウィ赤ちゃんは・・・

翌日、オロコヌイ・エコサンクチュアリのエルトンさんも再び様子を見にやってきました。果たして、キーウィの赤ちゃんは、ご飯を食べてくれたんでしょうか?

入院患者のヒナちゃんは、個室の「タオルの下」で休んでいます。エミリーさんが、そおっとタオルの下からヒナを出してきました。

あ、目がぱっちり開いて、しっかりしてきていますね!

「エサをあげたら、『あ、食べ物だ!』って分かってくれたのよ」とエミリーさん。

良かった! お気に召したようです。エサをちゃんと食べられて、体重が増えたら、オロコヌイ・エコサンクチュアリにまた戻ることができるでしょう。

エルトンさんも一安心。感謝の握手を交わします。

野生動物を守るのは、色々な面でとても神経を使うし、試行錯誤の繰り返しとなる仕事です。でもこうして、元気になる動物たちを見ることができると、見ている私たちも嬉しくなります。

エルトンさん、エミリーさん、ご苦労さま!

『Wildlife Rescue』シリーズ、まだまだ続きます!

それではまた。Ka Kite Ano!(See you again!)

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